2015年12月6日日曜日

2015.12.6 平成27年度第7回外国語学習セミナー 「理系×留学×プレゼン -sharing experiences with STEM students-」

平成27年度  第7回外国語学習セミナー
「理系×留学×プレゼン -sharing experiences with STEM students-」

(STEM=Science, Technology, Engineering, and Math)

12月9日(水)17:30-19:00
鶴甲第一キャンパス ラーニングコモンズ

発表:
小西 康介(農学部3年生 2014年 西オーストラリア大学交換留学)
村山 怜和(工学部3年生 2014年 インサリヨン工科大学交換留学)
(どちらもAll Japan Student English Presentation Contest 2015でTop 50入賞)

司会:
大学教育推進機構 国際コミュニケーションセンター
木原 恵美子

対象:
留学を考えている理系学生、プレゼンが上手くなりたい学生
(職員の方も歓迎)

発表 1人(45分)
-All Japan Student English Presentation Contest @神田外国語大学のプレゼンの再現(10分)
-留学とプレゼンの話(20-30分)
-質疑応答(5分)

セミナー申込先:会場の都合により定員は30名ぐらいです。
https://docs.google.com/forms/d/19RuUT6PoLZAaeWr16oPlkbACEfz6BIRfP7ktimGvL6U/viewform

2015年12月1日火曜日

2015.12.4 国際コミュニケーションセンター第17回外国語教育セミナー<外国語教授法・教授コンテンツを考える>

2015.12.04 神戸大学国際コミュニケーションセンター第17回外国語教育セミナー
<外国語教授法・教授コンテンツを考える>
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関係各位

 第1部の公開型授業ピアレビューでは,例年通り,センター所属教員が自身の外国語教育の様子をDVD画像も含めて紹介します。
 第2部の講演は,講師に関西学院大学の于康先生をお招きします。于康先生は,学習者コーパスを用いた日本語指導などの先進的な研究・教育実践で知られます。当日は,言語研究の成果を日本の大学における外国語教育に応用する可能性についてご教示いただく予定です。
 本セミナーは,1部・2部とも,学外の方も参加いただけます。


神戸大学国際コミュニケーションセンター第17回外国語教育セミナー<外国語教授法・教授コンテンツを考える>

日時: 2015/12/4(金)0950~1210

会場: 神戸大学鶴甲第1キャンパスD615(CALL教室) 

内容
第1部(0950~1040)国際コミュニケーションセンター 教員ピアレビュー
柏木治美教授(英語)
加藤雅之教授(英語)
高橋康徳講師(中国語)

第2部(1040~1210) 講演会
演題:「タグ自動識別機能付きコンコーダンサーと外国語教育への応用 について」
講師: 于康先生(関西学院大学)
概要:タグ自動識別機能付きコンコーダンサーは、次の機能を有する ものである。
 1.外国語学習者の作文を添削し、その添削の結果は、ワンクリッ クですべて正誤タグに変換される。
 2.自動的に付与された正誤タグにさらに研究用のタグを付与する ことができる。その研究用のタグ付与は、タグ自動識別の機能を使 えば、スムーズに行うことが可能である。
 3.付与されたタグを集計したり、誤用の傾向性や学習の難易度を 観察したりすることができる。
以上の機能を使いこなせば、外国語教育への応用につながることに なるかと思われる。
講師紹介
山東大学卒業。広島大学大学院修了。博士(学術)。現在,関西学院大学国際学部・言語コミュニケーション文化研究科教授。漢日対比語言学研究会常務理事,関西言語学会運営委員会委員,『日本語誤用と日本語教育研究会』会長ほか。著書に《方法工具与日語教育研究叢書 加注標簽軟件与日語研究》浙江工商大学出版社 (2014.3),《方法工具与日語教育研究叢書 語料庫的制作与日語研究》浙江工商大学出版社 (2013.3),《語法学高等教育出版社 (2012.3)ほか。(※research map公開情報に基づきます) 講師研究室ウェブサイトはこちら

実施報告(文責:石川)
 当日は,学内14名,学外3名(関西大,関西学院大2),合計17名の参加がありました。



 第1部で,柏木教授は,神戸スタンダードやクオータ制の導入も見据えながら,環境・教育・医療・貧困などの共通テーマを定め,それらに関連する文献購読や音声・動画視聴などを有機的に組み合わせた「英語オーラル」の授業実践について報告されました。クイックレスポンス,サマリ活動などを通して英語の基礎力を鍛えつつ,テーマ学習を通して「地球的課題に対する分析力」の向上を目指す授業の設計は参加者にとって非常に参考になるものでした。


 加藤教授は,学習管理システムBEEFを駆使した「英語リーディング」の授業実践について報告されました。学生はあらかじめ課題英文を読んでおき,指示に従い,難語の解説や内容理解問題への回答をBEEF上で送ります。学生の回答は表計算ソフトやコーパス分析ソフトなどを使って分析し,指導内容の最適化につなげられます。最新の機器やシステムの活用という点で参加者に大いに参考になるものでした。


 高橋講師は,上級学生向けの「中国語SAクラス」での授業実践について報告されました。「朗読・文法」をテーマとする講師の授業では,基礎の確立(ピンイン),自律学習習慣の確立,学習成果を出させる,という3つの理念が立てられています。授業の20分を朗読練習に当て,辞書を引いてピンインを正しく振らせ,徹底的に読みの練習を行わせる指導は,新しい外国語の習得に不可欠な基礎技能の内在化という点で,きわめて参考になるものでした。また,一方通行にならないよう,質疑応答を重視し,質問を学生のほうから出させる点も,聴衆にとって参考になりました。



 2部の講演では,ワークショップ形式で,教授の開発された3種のソフトウェアの使用法を指導いただきました。学生の作文に見られる各種の誤りに対する修正情報を体系的に記録し,さらに,プリセットされた品詞コードから選択することで,品詞識別タグを簡単に付与できるシステムは,外国語の指導にも,また,言語教育研究にも有益なものであり,参加者にとって,大変興味の持てるものでした。品詞コードはオリジナルに作成することも可能ということで,さまざまな言語への応用可能性を感じるワークショップとなりました。



 終了後のアンケートには,12名より回答がありました(無記名)。結果は以下の通りです。

◎第1部は有益だったか? 有益11 ある程度有益1
◎第2部は有益だったか? 有益8   ある程度有益3  どちらとも言えない1
◎第1部への感想
短い時間で3人の授業内容を知ることができて有益であり,学内の先生が多数参加されていることに感銘を受けた/大変参考になった/未修科目の様子がよくわかった/この時間は本当に貴重で外国語教員で広くshareすべき/QAもあればよかった/授業での工夫がわかった/各先生の工夫や苦労がわかり刺激になった/いろいろ考えさせられて有意義/自分でもやってみたい活動を見つけられた
◎第2部への感想
自分の授業での利用法までは理解できなかった/ワークショップ形式で理解が深まった/やや機器面などで準備不足だったかも/非常に面白く,WS形式もよかった/具体的なソフトの紹介で興味が持てた/作文修正の指導で悩むことが多いので参考になった