2013年12月7日土曜日

2013.12.7 神戸大学TOEICテスト(第4回)


表記テストを実施しました。

受験者数 N=190
平均
リスニング 331.9
リーディング 320.3
以上合計 652.2


2013年12月6日金曜日

2013.12.6 平成25年度ピアレビュー

神戸大学国際コミュニケーションセンター第11回外国語教育セミナー
<平成25年度外国語授業ピアレビューおよび外国語教授法講演会>

コンテンツ研究部門では以下の概要で,本年度のピアレビューを開催します。外部の方も聴講いただけます。希望者は,下記よりお申込みください。

参加申し込みフォーム
※終了しました※

平成25年12月6日(金)
会場 神戸大学鶴甲第1キャンパス(国際文化学研究科) D615

10:20~11:20 ピアレビュー (1人質疑込20分×3名)
○横川教授(英語)
○ショルト特任准教授(英語)
○福岡講師(ドイツ語)
※3名が,自身の授業を録画したビデオを見せながら,各自の授業の流れや工夫について報告します。

<休憩>

11:30~12:30 講演(50分+質疑10分)
講演者: 森朋子先生 
題目: 学生を大化けさせる外国語教育とは
概要: 昨今の大学教育改革では,アクティブ・ラーニングや授業外学習の増加が謳われている。従来,社会と接点が多く,高いソーシャルスキルが必須となる大学の外国語教育では,学生間の相互補完的な活動により,高校まででは得られなかった学生の新たな能力開発が可能になる。本報告では,その理論的背景に触れながら具体的な教育方法を提案する。

http://cerd.shimane-u.ac.jp/members


島根大学教育開発センター 准教授。FD・学習支援部門長。

専門分野は,学習研究・学習科学・教育方法学で,とくに,
「協調学習,学習プロセスの解明,教育改善研究,エスノグラフィ」等に取り組んでいる。

博士(言語文化学) 大阪大学。関西大学英語教育連環センターポストドクトラルフェロー,
慶應義塾大学外国語教育センター上席研究員などを経て現職。
現在,大学教育学会理事,関西国際大学教育総合研究所客員研究員。

著書に『初年次教育の現状と未来』(世界思想社 2012) 他。
論文として「PDCAサイクルによる島根大学初年次教育 プログラムの質保証・質向上 」,「大学院生による学部1年生の修学サポート」 , 「学習タイプ(授業・授業外学習)による知識・技能の獲得差違の検討」他多数。

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(参考)
過去のピアレビュー情報はこちら
(2012年度)
http://solac-contents.blogspot.jp/2012/12/20121214.html
http://solac-contents.blogspot.jp/2012/12/2013111-6.html

(2011年度)
http://solac-contents.blogspot.jp/2011/10/20111203-05.html
http://solac-contents.blogspot.jp/2011/12/20111202-1.html
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実施報告

 はじめに,柏木センター長より挨拶があり,グローバル人材育成事業に採択された中で,外国語教育の重要性がますます高まっていることが述べられました。
 その後,第1部(ピアレビュー)が始まりました。第1発表者の横川教授は,まず,参加者を起立させ,普段の授業でなさっている英語によるペアでの口頭練習を実演された後,ご自身の授業について紹介されました。参加者は,1つの教材から多面的な学びを引き出す教授の授業実践に大きな刺激を受けました。
 第2発表者のショルト准教授は,本年度より始まったPSAプログラム(英語力上位の学生を抽出し,1年次後期の留学準備授業+1年次春期休暇中の短期海外英語研修+2年次前期の留学フォローアップ授業をセットで提供する)での授業の様子を紹介されました。少人数でタスク準拠型の指導を行う実践は刺激的なもので,今後の展開が期待されるものでした。
 第3発表者の福岡講師は,独文学会でのドイツ語教授法研修の受講体験などもふまえ,自身の授業をどのように改善してきたか,その過程を詳細に報告されました。たとえば,学習者が「読める」というときに,具体的にどのような能力を指しているのかを明確にしたうえで授業を組み立てていく実践には,他の参加者にとってもヒントになる点が多くありました。
 その後,島根大学の森先生による講演がありました。森先生は,アクティブラーニング,社会的構成主義,発達最近接領域説,学びの共同体,分散認知,社会的相互作用,協調学習といった理論をわかりやすく整理されたあと,ジグソー法や反転授業などの具体的な提言をされ,「学生が大化けする外国語授業」の可能性について期待を表明されました。
 最後に,横川副センター長より挨拶があり,こうした会を継続して持てていることの意味を再確認しつつ,よりよい授業を模索していくことの必要性が述べられました。
 従来,別日に実施していたピアレビューと講演を今回は一度に行いましたが,参加者にはおおむね好評だったようです。日頃の外国語教育を振り返る良い機会になったという声を多くいただきました。おかげさまで,学内外から36名の参加があり,盛況のうちに終了することができました(センター15,その他学内3,本学附属学校2,学外大学等4,大学院生11,講師1)。森先生,授業を公開してくださった3先生,また,実施にあたって尽力くださった関係各位に御礼申し上げます。
                  (石川慎一郎 国際コミュニケーションセンターコンテンツ研究部門)


横川教授による「英語オーラルⅡ」授業の紹介


ショルト准教授による「英語オーラルⅡ(PSA)」授業の紹介


福岡講師による「ドイツ語」授業の紹介


講師の森先生によるご講演


会場風景


アンケート結果

参加者のうち,22名よりアンケート回答をいただきました。ご協力に御礼申し上げます。

1. 第1部(ピアレビュー)は参考になりましたか?
参考になった(16),ある程度参考になった(3),どちらともいえない(1),未回答(2)

2. 第2部(講演)は参考になりましたか?
参考になった(20),ある程度参考になった(1),未回答(1)

3. 本日のセミナーは全体として参考になりましたか?
参考になった(22)

4 ご意見
・学内の教員プレゼンは手が込んでいてよかった。
・講演は目からうろこ的で面白かった。
・他の専門領域とのコラボも面白いのではないか。
・良い機会だった
・示唆に富んでいた
・他大学の先生方の実践を見せていただき参考になった,抱えている問題の共通性が印象的であった
・共同学習と協調学習の違いについての講演が有益だった